触れてわかるギアポジション

ボケた背景に紅いノブが明確に浮かび上がっている。

無造作に伸ばした手とシフトノブが触れ瞬間に、その時のギアポジションが判別できれば、シフトチェンジが確実に実行できてワインディング走行はもっと素敵になるのでは?

今回はその可能性や有効性について模索したい。

別のページで(ココ)、GRヤリスに導入したクイックシフターの長いレバーのおかげで、シフトノブが視野の隅に入り込み、その位置からギアポジションを判断できると書いた。

長いシフトレバーによるギアポジションインディケーター効果である。

今回は更に一歩進んで、ほぼ無造作に伸ばした手とノブが触れた瞬間にギアポジションが分かればもっと素晴らしいのでは…というお話。

要するに視覚でギアポジションを確認するのではなく、手で握ったノブの位置で身体がギアポジションを判断できる方が、目線がどこを向いていても使えるワザだから、より一層実践的だし、何よりカッコよいのでは?

絞り開放で撮影した、ボケた背景に紅いノブがハッキリと浮かび上がった写真。
写真1

ハナシは脱線するが、上の写真1はOM-1にフォクトレンダーSuper Nokton 29 ㎜ F0.8(詳細はココをクリック)を装着して絞り開放で撮った紅いシフトノブ。

とても浅い被写界深度かつマニュアルフォーカスなので、もしかしたらピントが合っていないかも知れないが、そこは許して欲しい。

ハナシを本題に戻そう。

これまでの記事で述べた様に、長いシフトレバーのお蔭で正面を向いているドライバーの視野の左下に紅いノブがチョロリと存在感を放っている。

この紅いノブの位置からギアポジションが判断できる事を、理屈コネ太郎は長いシフトレバーによるシフトインディケーター効果と呼んだ。(繰り返しで恐縮だが関連記事は”ココ”をクリック)

しかし、つねに視野の中に紅いノブが補足できているとは限らない。例えば、右コーナーの手前とかでは、目線は右前方に向いているので、シフトノブは視野に入らないかも。

そこで一歩進んで、ブラインドでノブを握った瞬間にギアポジションが判別できたとしたらどうだろう?

シフトノブを握った瞬間にその位置から現在のギアポジションが判断できれば、ダウンでもアップでもレバーの動かし方を頭の中で組み立てる事が出来る。それはとても役立つスキルに思われる。

シフトノブは視界に入っていなくても、ギアポジションがどこであろうと、だいたい手の平ひとつぶんの範囲内にあるはずだから、ノブの位置を目で探す必要性は殆どない。

そして握ったノブの位置とギアポジションの関係が身体に沁みこんでいれば、後付けシフトインディケーターは勿論、シフトポジションインディケーター効果も不要となる。

握ったシフトノブの位置でシフトポジションが分かるようになる練習はしてこなかったし、そもそも思いつきもしなかった。

これまで、『理屈コネ太郎』はあまり何も考えずに夢中でワインディングを走って来た。運転歴約40年でやっとこれに気づけるなんて、ちょっと恥ずかしい。

え、そんなの知ってて当たり前でしょ…って意地悪な事をい人もいそうである。

本当に、お恥ずかしい限りである。

ま、理屈コネ太郎なんて野郎はその程度の人物なのだと高を括っていただいて結構。

今後は、これまでの様にただ夢中で運転するのではなく、操作系に体を馴染ませるよう、ノブの位置でポジションが分かるような練習をしよう、そして、アップの時はこう、ダウンの時はこう…と身体が勝手に反応できることを目指そう。

シフトアップするかダウンするかは事前に判断している。

しているからこそ、シフトノブに手を伸ばすのだ。

手を伸ばして触れて、現在のギアポジションを判別して、このギアからアップならレバーはこう動かす、ダウンならああ動かす…が、思考抜きで体が条件反射で出来るようになると素晴らしい。

これを電光石火で行えるようになりたい。今後は、そういう練習をしようと思っている。

今回は以上ん。

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